保育の中で「はい」と手を挙げることがありますが、子どもたちの手の挙げ方はどうでしょう。
年齢が小さい子ども達は手を挙げる時、腕が曲がったり、斜めになったりしていませんか。
斜めにまっすぐ挙げる腕の方に、首を傾けるかわいい子どもたちの姿も見ることができます。
手の挙げ方一つを見ても、発達とともに変わっていくのです。
年長児になったら、先生方がいつもご指導されている手の挙げ方(耳の横に腕を伸ばして、
まっすぐ真上に手を挙げる)が出来るようになるといいですね。
手がまっすぐ挙げられるようになるには、肩甲骨の動きと腕全体の可動域が大切です。
この肩の可動領域が広がることで、実は細かい指先の動きができるようになっていきます。
肩の可動域を広げるために、日頃からリトミックや運動、身体を使う遊びをたくさん行って
ください。
昔からある遊び「なべなべそこぬけ」、ボール投げなどたくさんありますね。
お手伝いで、窓ふきなどもとても良いと思います。
そして、もう一つ、「姿勢」も大切な要素です。
背中がきちんと伸ばせないと、肩甲骨が動かないので手が真上に挙がりません。
背中をきちんと伸ばせると、肩甲骨を動かせるので、手が真上に挙がります。
姿勢を保持できるだけの体幹の強さが必要です。
ぜひ、園で、体幹を鍛える遊びもたくさん行ってくださいね。(文責:斉藤)