幼児主教材 ステップ3-8から、足し算のスタートです。
絵を見て、「+」の意味を知り、記号を使って式化をすることから始まります。
計算は、のちに速く正確にできるようになることが大事ですが、№10でも述べたように、
今後、算数において大切なことは、「式の意味を知る」ということです。
初めて式化が入る時は、時間をたっぷり使って、下記の指導をプラスしていただけると、
より深い学習になっていきます。
①黒板にテレビ画面を書き(大きな四角を書く)、りんごを3つ書きます。
→子どもたちにいくつ?と問いかける。
②その後、テレビのスイッチを切ると話し、子どもたちに目を瞑らせます。
→その際、りんごを1つ書き足してください。
③「テレビのスイッチを入れたよ。」と言って、目を開けてもらいます。
→子どもたちは、「あっ、りんごが増えた! 」「4つになった!」などと言うでしょう。
④先生は、「どうして増えたのか、探偵になって考えよう。」と促してください。
→先生が買ってきた、先生が拾ってきた、友達からもらった、木からもいできた……など。
言葉がでなかったら、ヒントをだしてください。
これらの言葉(買った、拾った、もらった、もいだ、移した、一緒にした、譲ってもらった など)を板書した後、
「これらの言葉は、みんな数が増える言葉だね。言葉で書くといろいろあるけれど、算数では、便利な記号があります。
みんなは知っているかな?」と、問いかけてください。
ここで、子どもたちから「+」と出てくるかもしれません。
もし、出てこなかったら、「+」と大きく黒板に書いて知らせます。
そして、この便利な記号を使うと、「3+1」になると話し、式化を指導してください。
その後、プリントの1問目、絵を見ながら文章題になるように、言葉で説明していきましょう。
この指導法が、№10でもお話したように、今後、文章問題に強くなる秘訣です。 (文責:斉藤)