育脳コラム№13 「式」の意味を知る指導法

 

 

幼児主教材 ステップ3-8から、足し算のスタートです。

絵を見て、「+」の意味を知り、記号を使って式化をすることから始まります。

計算は、のちに速く正確にできるようになることが大事ですが、№10でも述べたように、

今後、算数において大切なことは、「式の意味を知る」ということです。

初めて式化が入る時は、時間をたっぷり使って、下記の指導をプラスしていただけると、

より深い学習になっていきます。

 

①黒板にテレビ画面を書き(大きな四角を書く)、りんごを3つ書きます。

→子どもたちにいくつ?と問いかける。

 

②その後、テレビのスイッチを切ると話し、子どもたちに目を瞑らせます。

→その際、りんごを1つ書き足してください。

 

③「テレビのスイッチを入れたよ。」と言って、目を開けてもらいます。

→子どもたちは、「あっ、りんごが増えた! 」「4つになった!」などと言うでしょう。

 

④先生は、「どうして増えたのか、探偵になって考えよう。」と促してください。

→先生が買ってきた、先生が拾ってきた、友達からもらった、木からもいできた……など。

言葉がでなかったら、ヒントをだしてください。

 

これらの言葉(買った、拾った、もらった、もいだ、移した、一緒にした、譲ってもらった など)を板書した後、

「これらの言葉は、みんな数が増える言葉だね。言葉で書くといろいろあるけれど、算数では、便利な記号があります。

みんなは知っているかな?」と、問いかけてください。

ここで、子どもたちから「+」と出てくるかもしれません。

もし、出てこなかったら、「+」と大きく黒板に書いて知らせます。

 

そして、この便利な記号を使うと、「3+1」になると話し、式化を指導してください。

その後、プリントの1問目、絵を見ながら文章題になるように、言葉で説明していきましょう。

 

この指導法が、№10でもお話したように、今後、文章問題に強くなる秘訣です。 (文責:斉藤)