当協会の小学2年算数教材では、この時期に「かけ算の意味」を学びます。
「1あたりの数」×「いくつ分」=「全体の数」という考え方を理解できないと、
この先のわり算や応用問題で躓いてしまいます。
もう一つ、大切なことは、「九九」を覚えるということです。
九九は、81個も暗記しなければなりません。中でも、普段使わない数字の言い回しが
出てきたり、音が似ている段があったりするので、マスターするまで、時間がかかります。
いえ、反対に、急がず、時間をかけて完全マスターを目指してください。
ドイツの心理学者、エビングハウスの「忘却曲線」は有名ですが、人間の脳は、覚えても、
反復しないと、1日後には74%忘れ、26%しか残らないと発表されています。
急いで、詰め込んで覚えるよりも、反復学習がとても大切だということですね。
くり返し行うことで、忘れにくくなり、記憶に定着させることができるのです。
教室では、九九表だけでなく、フラッシュカードを授業の初めに行っていきましょう。
定着させていくためには、上り九九だけでなく、下がり九九、ランダムと行ってください。
平行して、ご家庭でも九九表をもとに声に出して、音とリズムで歌のように覚えることを、
促してください。
その際に、できれば、「九九暗唱カード」を作成すると効果的です。
初めは、1の段~9の段 それぞれの上り九九、次に下がり九九、最後にランダムといった
段ごとの表を作り、1段ごとに言えたら合格シールを貼るというカードです。
授業前、授業後に、子ども達から申告制で挑戦してもらいます。
「上り九九 3の段に挑戦します」 といった感じです。
一か所でも間違えたり、なめらかに言えなかったりしたら、シールはもらえません。
シールをもらえるという目的があることで、子ども達のモチベーションは上がります。
「九九暗唱カード」、お勧めですよ。ぜひ! (文責:斉藤)