初めての単元の時は、しっかりと先生主導型で指導を入れてください。
ただ、毎回、みんなで問題文を読んだ後、先生がかみ砕いて、
話し合いながら指導書にある解答へ導いていく指導は、控えていきましょう。
単元の内容によりますが、年長、小学生クラスでは、
「まず、問題文を一人で読んで自分の解を書く」ということをさせてください。
小さな年齢の時は、かみ砕いて指導をしていく授業形態でよいのですが、
このやり方をずっとしていくと、子ども達は鍛えられていきません。
まず、個々で解かせてみて、その答えの正誤を確かめた後、
そのプロセスを指導していくことがとても大切です。
必ず、子ども達に「作業」をくぐらせてくださいね。
先生方から「それは、家庭学習と同じで指導とはいえない」と言われることがありますが、
子ども達を鍛えるための立派な指導なのです。
なぜ、教室ではわかっているのに、テストになると点が取れないのか。
それは、一人で解くことをさせていないからです。
テストでは、誰も助けてくれないのです。
特に小学生クラスでの先生主導型の授業は、一見指導をしているようですが、
実は表面的な授業になりやすく、子ども達の力は伸ばされていないということがあります。
このような脆さを克服していくために、まず「作業」をさせ、
他の人の考えに左右されない自分自身の判断、解釈を持たせるように
していきましょう。 (文責:斉藤)