生活面において、入学前に身につけたいこと、3回目になります。
園のお便り、保護者会などで年長児の保護者様へお伝えいただけましたら幸いです。
vol. 5 生活編 和式のトイレに慣れよう
文部科学省は学校施設の老朽化対策の一環としてトイレの洋式化を進めていますが、
予算の問題からすぐにすべての和式便器を撤去するのは難しい状況があるようです。
お子さんの通われる小学校は、どうでしょうか。
もし、和式のトイレのようでしたら、経験をさせておいた方がいいですね。
慣れていないために、学校でうんちをすることに強い抵抗感を持つ子がたくさんいるようです。
うんちを我慢し続けると、便秘の原因ともなり、子どもたちの健やかな成長の妨げになります。
和式トイレを探すのは大変かと思いますが、公園、駅のトイレや公共施設などには、
まだあると思いますので、探してみてくださいね。
そして、しゃがみ方、足の置く位置など細かく教えてあげてください。
また、当たり前のようですが、便器から離れるときは、水を流すこと、きちんと、手を洗うことも
再確認していきましょう。
最近、トイレから出る時、水を流さない子が多くなりました。
それは、しつけができていないのではなく、今どきのトイレは、便器から離れると自動で流れる
自動洗浄タイプだからなのです。その習慣から、自分で水を流すということを忘れてしまうようです。
勝手に流れるものだという認識を柔軟にしていかなくてはならないのも時代なのですね。
vol. 6 生活編 傘のさしかたとマナーを教えよう
以前、小学校の先生が、入学前に練習しておくことの一つに、折り畳み傘の扱い方を挙げられていました。
取り出しからたたみ方、傘袋へのしまい方まで丁寧に教えて、一人でできるように練習させて
おいてほしいとのお話でした。
また、長い傘も一人で持って歩く時には、振り回したりしないなど、マナーもしっかりと話してほしいと
話されていたことを思い出します。
友達同士、ふさげて振り回して思わぬ事故となってしまうこともあるようです。
また、自動のジャンプ式の傘にも注意が必要です。
ボタンを押すだけで開く便利さはありますが、開閉時に手を挟んでしまったり、近くにいた友達にあたり、
怪我をさせてしまったりしたら大変です。
できれば、初めは、手動で開ける傘を持たせて、開く時にはまわりに配慮しながら、
ゆっくりと開くこともマナーとして、伝えておいた方がよいでしょう。
子どもは、時に大人では考えられないことをしてしまいますので、
念には念を入れてお話をしてあげてくださいね。
そして、最後に細かいことですが、傘を閉じた後、マジックテープやボタンできちんと止めるということまで、
教えてあげてください。
小学校では、みんな同じ場所に傘を入れます。
きちんと止めないで入れると、帰りに傘を開いたら、傘の骨が折れていることは、よくあるお話なのです。(文責:斉藤)