生活面において、入学前に身につけたいことのお話しは、今回で最後となります。
園のお便り、保護者会などで年長児の保護者様へお伝えいただけましたら幸いです。
vol. 9 身の回りの整理整頓は自分でしよう
「小学校から持ち帰った手紙が、ランドセルの底の方にぐちゃぐちゃな状態で入っているんです。
紙ごみかと思うくらいに、丸まっていて・・・」
お母さま方からこんなお悩みをいただくことがあります。
大雑把な性格の子は、「何となくしまう」ということをし、そのうちに、
紙ごみと間違えて捨ててしまったり、失くしてしまったり・・・。
「きちんと」という習慣は、今後、学習においても、とても大切な要素の1つとなります。
計算の答えで「6」と書いたつもりが、大雑把に書くがゆえ、「0」に見えて×になるということにも
なりかねません。
お父様やお母様は、園でのお子さんのお道具箱の中を見たことがありますか。
もし、その中が、ぐちゃぐちゃであるならば、「今」から手をうちましょう。
自分の学習机に大喜びの今、その引き出しの中の整理整頓から始めてみませんか。
まず、取り出しやすいように、初めにお子さんと型を決めましょう。
その後は、お父様やお母様がやってあげるのではなく、お子さんにまかせます。
毎日、決まった場所に入れられていたら、その行動を褒め続けてくださいね。
また、おうちの本棚が、もし乱れているようでしたら、一度、大きさを揃え、背表紙がきちんと見えるよう、
お子さんと一緒に整理しましょう。
もともと、乱れていたら、本が逆さになっていても気になりません。
きちんと整理されていると、1冊だけ逆さまになっていると、気になるものです。
そういう気になる感覚が、「きちんと」という感覚を身につけていきます。
vol. 10 ONとOFFの切り替えができるよう、生活を見直してみましょう。
遊ぶ時、学習する時のスイッチの切り替えができ、学習中は、学習スイッチがしっかり入るように
していきたいものです。
この切り替えが出来ないと、先生の話をきちんと聞かずに、自分本位にやってしまうのです。
「やらなければならない」ことより、「やりたい」という自分の感情を優先してしまうと、
やがて授業についていけなくなり、集中できなくなります。
まずは、ご家庭の中でのルールが守られているかということが大切なポイントとなります。
遊びから、食事・お風呂などの日常的な活動への切り替えがスムーズにできているか。
「遊びながら食べない」「テレビは離れて見る」などのルールは守られているか。
など、入学前に一度見直してみましょう。(文責:斉藤)