育脳コラム№11 読点の打ち方

 

 

今回は、日記や作文を書く時の読点の打ち方についてお話いたします。

先生方から子どもたちが文章を書く時、全く読点を打たない子、反対に文節ごとに読点を打つ子など、

さまざまで困っています。読点を打つ決まりがあったら教えてくださいという質問をいただきます。

 

残念ながら、読点の決まりについては、ありません。

ですので、書き手によって、読点の打ち方には、ばらつきが生じてしまうのです。

 

ただ、決まりがないと言っても、基本的なパターンを考えることはできます。

それに縛られることはありませんが、幼児から小学校低学年に必要なパターンを下記に記しますので、

参考になさっていただけましたら幸いです。

 

1.主語の下に打つ(短い文の時は、打たない)。

例 わたしのお父さんは、日曜日にゴルフをします。

 

2.つなぎ言葉(接続詞)の後に、打つ。

例 そして、夕ごはんを食べました。

 

3.時や場所を表す言葉の後に打つ。

例 きのう、動物園でパンタを見ました。

 

4.「 」の前と、後にうける「と」の後に打つ。

例 わたしは、「おはよう」と、大きな声でいいました。

 

5.対等に語句を並べる時に打つ。

カレーには、にく、じゃがいも、たまねぎ、にんじんを入れます。

 

6.文の途中で切れる時に打つ(重文)。

例 空は青く、空気はすんでいます。

 

7.息の切れ目や、読みの間に打つ。

例 ゴーン、ゴーンと、かねがなりました。

 

文全体の中で息継ぎしたいところや意味の切れ目、読点がないと意味が通らないところ、

特に区切って強調したいところなどに読点を打つようにするとよいと思います。

 

最後に、読点の打ち方ひとつで、文意が変わってしまう文を紹介します。

読点の位置を間違えてしまった下記の文(ぎなた読み)を正しい文に直すには、どこに読点を打てばよいか、

考えていくことで、読点の大切さに気づくことでしょう。

ぜひ、実践してみてください。

 

・うんこの、おふろはきもちいい。

・なんか、いもみたいです。

・おふろには、いるかはいらないか。

・きょうふの、みそしるをのんだ。

・てれび、のみすぎ!   (文責:斉藤)