当協会の作文コンクールのつぶやき部門には、かわいく、ほっこりとしたつぶやきで溢れています。
つぶやきをかみ砕いていくと、幼児期の特性や子どもの心を知ることができます。
その心をキャッチしていくことで、子どもとの関わり方が見えてきます。
子どもを理解していくためには、子どもの行動をよく観ること、子どもの声に耳を傾けることが大切ですよね。
ぜひ、先生方もつぶやき拾いをしてください。
コンクールへのご応募もお待ちしています。
・つぶやきから見える子どもの特性
➀アニミズム(汎心性)
牛乳パックから、コップに牛乳をそそぐと、ドボッとこぼしてしまいました。
息子「牛乳くん、ごめんね。」
アニミズムとは、生命のない事物・事象にも、人間のような思考や心があるという考えです。
大人は、人間側の立場にたって、物事を考え、判断していきますが、
子どもは、人間側の気持ちではなく、向こう側の事象そのものになってしまうのです。
上手に注げなくて、牛乳に謝る…まさしく、アニミズム全開の時期ですね。
「葉っぱさん バスにひかれて 泣いてるね」
この特性を知ってれば、「そうだね。はっぱさん、痛くなかったかな。」と、
会話していくことができるでしょう。
このように、共感していくことで、優しさや思いやりの心が育まれていくのです。
「葉っぱは、泣きません。」と言ってしまうと、子どもの心は、ゆがんでしまいますよね。
②因果関係・転導的推理
3時のおやつが待ちきれない息子が言いました。
子「ママ、時計に電池をたくさん入れて。」
母「どうして?」
子「だって、電池をたくさん入れたら、早く時計の針が進むから。」
幼児期の子どもは、自分が主体で好きなように考え、推理したり判断したりしていきます。
子どもは、いたって、真剣です。
ですから、いきなり否定せず、こういう楽しい論理を、まず、受け止めることが必要ですよね。
そうしないと、考える力は、低下していきます。
こういうこだわりが一つ一つ重なって、
論理的思考力は培われていくと思うのです。(文責:斉藤)