生活面において、入学前に身につけたいこと、4回目になります。
園のお便り、保護者会などで年長児の保護者様へお伝えいただけましたら幸いです。
vol. 7 ぞうきんの絞り方を教えよう
入学時の準備物に、「ぞうきん」は多くの学校でありますね。
小学校では、毎日15分ほどの掃除の時間があるからです。
しかし、そのような中、ぞうきんを絞れない子が急増しているというデータがあります。
絞り方がわからず、ただ、握るだけという子もいれば、手先の力がなくて、絞れないという子も見受けられます。
生活が便利になった今、手先を使うことが少なくなりました。
水道の蛇口を例に挙げてみましょう。昭和の頃は、ハンドルで必ず、ひねっていました。
それが、平成になるとレバーの上げ下げに変わり、今は、手をかざすだけで、水が出る時代に突入しています。
毎日何回、蛇口に触るかを考えただけでも、昭和の時代より、手先の力=握力は衰えていることが
証明されています。
昔でしたら、日常の動作だけで、知らないうちに養われたことが、今は、意識して使うことをしないと、
退化してしまうということです。
便利で機能的になった現代だからこそ、考えなくてはならない課題だと思います。
おうちで、お子さんのぞうきんを用意して、一緒に部屋をお掃除しましょう。
その際に、絞り方やぞうきんがけの仕方を教えてあげてくださいね。
vol. 8 振り返りの習慣をつけよう
入学後、お母様方たちからの悩みの中で、「忘れ物が多い」という話をよく耳にします。
給食袋や体操服など、小学校に置いてきてしまう。
家から持っていかなくてはならないものを忘れてしまう。
時には、ランドセルを玄関に置いたまま、出かけてしまうという笑い話もあります。
小学校へ入ると、連絡帳に、持ち物について書くようになるのですが、時に、
先生が口頭で指示を出すこともあるので、お母様方は、チェックしきれないと話されます。
どうして忘れ物を、するのでしょう。
それは、「振り返りの確認」が甘いからです。
忘れ物が多い子の特徴として、日々の生活の中での振り返りの習慣が苦手ということが挙げられます。
・ドアを開けたら閉める
・洋服を脱いだらたたむ
・椅子から立つとき、椅子をしまう
・くつを脱いだらそろえる
という行動は、全て、一度立ち止まって振り返るという行動です。
子どもは、未来志向型なので、立ち止まって、振り返ることは苦手で、
「前へ前へ・・先へ先へ・・・」と、行きたいのです。
ですから、もし、出来ていなかったとしても、イライラしないでくださいね。
根気よく、笑顔で、これらの生活習慣が身につくよう、伝え続けていきましょう。(文責:斉藤)