コラム№9 数指導に関する注意点

 

前回に続き、今回も数指導についてお伝えいたします。

 

①「こそあど言葉」は、使わないようにしましょう。

例えば、大小比較の問題。

「大きい方は、こっちかな?こっちかな?」と指を指しながら、問いかけていませんか。

このように、問いかけると、子ども達は間違いなく「こっち~」と、答えます。

 

「大きい方は、左かな?右かな?」と問いかけたら、どうでしょう。

子ども達は、間違いなく、「右~」と、方向位置の言葉を正しく使って答えます。

 

数指導において、方向位置の言葉はとても大切です。

問いかける時は、必ず、方向位置の言葉を使って、問いかけるようにしましょう。

 

②集合数のおさえ

数を数えて、集合数を求める問題。

「1・2・3・4・5・6・7・8・・・8だね。」と、伝えていませんか。

 

集合数とは、最後に言った数がそのもの全部を表すという意味があります。

必ず、「1・2・3・4・5・6・7・8・・・全部で8だね。」と言いながら、

先生は、全てを〇で囲んで見せながら、量(かたまり)を必ず、見せるようにしてください。

 

また、数えた後、「全部で何個だったかな?」と、問いかけてはいませんか。

 

「何個?」「何匹?」「何枚?」と、助数詞を入れてしまうと、子どもの頭の中は、助数詞で、

混乱してしまいます。

生活の中では、いろいろな助数詞を入れて、たくさん使ってほしいと思いますが、

集合数がねらいのプリントでは、「全部でいくつ?」という聞き方にして、

答える時には「8」と、助数詞を入れずに、答えるように促しましょう。

 

子ども達は、集合数のみに集中し、頭の中をすっきりとさせて、考えることができていきます。(文責:斉藤)